定額制音楽ストリーミング配信サービスとは、月々一定の料金を支払い、色んな曲を好きなだけ聴き放題できるサービスというものです。今や定額制音楽配信サービスがたくさんあるため、どのサービスを選ぶか困っていますようね。ここでは、Apple社の「Apple Music」とLINE社の「LINE MUSIC」について、料金プラン、楽曲、音質、対応端末、特徴などの面から比較していきます。ぜひ参考にした上で、自分に合ったサービスを選んでください。
料金プランの比較
Apple Music |
LINE MUSIC |
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有料プラン |
個人プラン(月額980円/年額9,800円 ) ファミリープラン(月額1,480円) 学生プラン(月額480円) |
一般プラン(月額980円/年額9,600円) ファミリープラン(月額 1,480円/年額14,000円) 学生プラン(月額480円) ベーシックプラン(月額 500円/学割300円) Android版ユーザー限定、月20時間の上限あり |
無料プラン |
なし |
あり |
無料体験期間 |
3ヶ月 |
3ヶ月 |
Apple MusicもLINE MUSICも一般プラン、ファミリープラン、学生プランの基本的なプランがそろっています。
しかし、一般プランとファミリープランの年額料金を比べると、LINE MUSICは Apple Musicより若干安いです。そして、LINE MUSICはAndroid版ユーザーに限って、月20時間を上限に聴き放題となる「ベーシックプラン」も用意しています。あまり音楽を聴かない方にとってはこのプランがお得です。
また、LINE MUSICは無料プランも用意しています。無料プランでは、すべての曲が月1回だけフル再生できます。(アプリでの再生のみ)2回目以降に再生すると30秒だけの再生となります。広告が途中で挿入されないため、有料プランと変わらない環境で音楽を楽しめます。一方で、Apple Musicには無料プランがありません。
どちらのサービスでも新規登録なら、無料トライアルを3ヶ月利用できます。3ヶ月後、解約しないとメンバーシップが自動更新されます。
関連記事:Apple Musicを解約する方法
楽曲数と音質の比較
Apple Music |
LINE MUSIC |
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楽曲数 |
6,000万曲 |
6,000万曲 |
音質 |
最大256kbps (通信状況に応じて自動調節) |
64kbps、190kbps と 320kbps (通信状況に応じて自動調節) |
ファイル形式 |
AAC(.m4p) |
HE-AAC (64kbps or 192kbps) *ネットワーク環境が3G/LTEの場合 AAC (320kbps) *ネットワーク環境がWi-Fiの場合 |
Apple Musicの楽曲数について、6,000万曲が公開されています。洋楽と邦楽の取り扱い楽曲数が豊富な印象です。音質は最大256kbpsで、通信環境に応じて自動調節できます。ファイル形式は圧縮技術が優れているAACとなります。AACはMP3の後継フォーマットとして策定され、一般的にAACは同程度のビットレートであればMP3より高い音声品質を実現できます。
関連記事:Apple Musicの音質について
LINE MUSICでは、Apple Music同様6,000万曲が聴き放題できます。邦楽を中心に様々な楽曲が充実しています。音質は320kbps、190kbps、64kbpsとなっています。ネットワーク環境が 3G/LTEの場合、ファイル形式は、HE-AAC (64kbps/192kbps)となります。ネットワーク環境が Wi-Fiの場合、ファイル形式は、AAC(320kbps)となります。
Apple MusicもLINE MUSICも曲数が多く収録されています。しかも、どちらのサービスも日々新しい曲が追加されていくので、曲数だけで決めてはいけません。そして、Apple Musicの音質は最大256kbpsで、LINE MUSICの音質は最大320kbpsになります。両者の最大ビットレートを比べると、LINE MUSICの方が良いです。しかし、音質の良さは聴く環境や機械も大きく関わっているので、ビットレートはそれほど気にしなくてもいいと思います。
オフライン再生と曲の購入の比較
Apple Music |
LINE MUSIC |
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オフライン再生 |
あり |
あり |
曲の購入 |
なし |
あり |
どちらでも好きな曲をダウンロードしてオフライン再生できます。違うところは、LINE MUSICアプリ内で音楽を購入できることです。聴き放題の音楽サービスですが、一部の楽曲は「配信なし」もしくは「追加課金での購入」が必要です。LINE MUSICはその曲は簡単に購入し、ダウンロード再生できます。それに対して、Apple Musicで配信されていない曲はiTunes Storeから購入できます。
対応端末の比較
Apple Music |
LINE MUSIC |
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対応端末 |
iOS、Android Mac、Windows(iTunes経由) Apple Watch Series 3 Apple TV CarPlay |
iOS、Android Mac、Windows(ブラウザ経由)
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スマートスピーカ |
HomePod Amazon Echo Sonos |
LINE Clova |
どちらもスマホ、パソコン、タブレットの基本的なデバイスで音楽を聴くことができます。
しかし、Apple Musicの方は使えるデバイスの幅が広いです。Apple MusicはApple製品との相性がいいです。iPhone、MacだけではなくApple WatchやApple TVも利用できます。また、HomePod、Sonosなどのスマートスピーカでも使えるので、もっと気軽に音楽を楽しめます。
一方で、LINE MUSICはLINE製品との相性がいいです。対応しているスマートスピーカはLINE Clovaだけです。そして、LINE MUSICはパソコンにインストールするアプリを提供していません。
それぞれの特徴
Apple Musicの特徴:
他のサービスと比べて、Apple Musicの曲に限らず、iTunes Storeで購入した音楽、CDなどiTunesに取り込んだ曲を iCloud と同期すれば、すべてのデバイスで再生できるのはApple Musicの最大の特徴だと思います。
また、Apple Musicは独自のラジオ番組「Beats 1」が毎日24時間、全世界100 カ国以上に生放送されます。著名なアーティストや DJがパーソナリティを務めるライブ番組、独占インタビューを楽しめるほか、業界の最新情報など音楽の話題も満載です。また、Apple Musicは数百万曲が聴き放題だけではなく、MVも見放題できます。しかも広告がなく、高画質でオフラインでも再生できます。
LINE MUSICの特徴:
LINE MUSICならではの特徴と言えるのが、お気に入りの曲をLINEの友だちにシェアできるでしょう。シェアされた曲やアルバム、プレイリストは、トーク画面やタイムラインからすぐに聴くことができます。そして、LINE との連携でプロフィールのBGMを設定することもできます。また、LINE MUSICは邦楽の人気曲が充実しているので、若い世代の中に人気が高いです。
Apple Musicのメリットとデメリット
メリット:
Apple MusicはiTunesに取り込んだ楽曲をiCloudと自動同期されることで、すべてのデバイス上で視聴できるのが魅力的です。そして、「For You」や「ステーション」などユーザーの趣向に合わせた音楽を表示するレコメンド機能や新しい音楽を見つけるための手段がたくさん用意してくれます。そのほか、楽曲ラインアップの豊富さと、Apple製デバイスとの親和性の高さもAppleの強みです。
デメリット:
Apple Musicでは、iTunesに取り込んだ曲を追加できますが、元から入っている曲と取り込んだ曲が混在して、分かりずらいのがデメリットです。そして、Apple Musicには無料プランがありません。
LINE MUSICのメリットとデメリット
メリット:
LINEとの連携機能はLINE MUSICの大きなメリットです。LINEと連携すれば、LINEのトークやホームまたはLINE着うたにLINEの曲を設定することができます。そして、LINE モバイルと併用すれば、LINE MUSICを通信料フリーで聴き放題ができます。ほかに、邦楽を中心に膨大な楽曲が利用できることもLINE MUSICのメリットの1つです。また、LINE MUSIC配信されていない曲も、LINE MUSIC上で購入して他の配信楽曲と同じように扱う事ができるので非常に便利です。
デメリット:
LINE MUSICのデメリットとして、PC専用のアプリがないという点があります。PCではブラウザからしか聴けないので、曲の管理にとても不便です。そして、LINE MUSICに取り込んだローカルファイルを共有出来ません。
まとめ
以上は、料金プラン、楽曲、音質、対応端末、特徴などの様々な面から、Apple MusicとLINE MUSICを比較してみました。Apple MusicとLINE MUSICが魅力的な音楽配信サービスですが、どちらにもそれぞれのメリットとデメリットがあります。どちらに決めるのか?実際に試してみて、自分に合った方を選択してください。
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